年間の降雨日数が約110日程度の東京都。この降雨日数を全国のランキングに当てはめると、だいたい30位くらいに該当します。晴れのイメージが強い東京ですが、実は3日に1回の割合で雨が降っているのです。
そんな東京への旅行は晴れていることを前提としてプランを組みつつも、念のため雨が降ったときのプランも用意しておくことが推奨されます。
まず晴れの日のおすすめスポットは『東京競馬場』です。京王線の府中競馬正門前駅が最寄り駅となっています。「わざわざ東京まで行って、ギャンブルをするのはちょっとなぁ…」と思ったかもしれませんが、馬券を買わなくても東京競馬場には楽しめる要素がたくさんあるんですよ。
そのひとつが馬車に乗れるサービスです。優雅な馬車がけやき並木をグルッと1周してくれます。東京競馬場の自然を馬車の上からたっぷりと楽しめるサービスなのです。まるでヨーロッパの貴族になったような気分にひたれるため、観光客から大人気となっています。
実際に体験してみると、程よい揺れで乗り心地が絶妙なことがわかるはずです。ゆらゆらとした揺れが気持ち良くて、日頃の疲れもリフレッシュできますよ。馬車体験を楽しんだあとは、パドックに行くことをおすすめします。
パドックとはレース前に出走馬を周回させて、その日の馬の状態を観客に見せるための場所です。レース30分前になると、パドックに続々と出走馬が入場してきます。地方競馬場に登場しない有名なサラブレッドの美しい場体を間近で見られるのは、東京競馬場ならではの体験だといえます。
出走馬が周回している姿だけでなく、たてがみをアレンジしていたり、お尻に模様を入れている様子を見ることができるのも競馬場観光の醍醐味です。
東京競馬場は突然の雨に遭遇しても大丈夫です。広い東京競馬場には室内にも楽しめるスポットがたくさんあります。複数あるレストランやフードコートには和洋中がそろっていて、しっかりした食事からおやつまでさまざまなグルメが充実しています。
なかでも女性の旅行客から人気を集めているのが、『ヒットカフェ』という名のカジュアルレストランです。このお店はホテルオークラが運営していて、ピンク色の壁が目印となっています。
パスタやカレーなどの洋食から女子にはハズせないスイーツもあり、とにかく何度来店しても飽きない種類の多さです。
また東京競馬場内のフジビュースタンド5階には、観光客向けに競馬場の資料が置いてある場所があります。JRAのコンシェルジュが常駐していて、競馬場のことを一から学ぶことができるのです。室内であるにもかかわらず開放感があって、旅の疲れを癒してくれるリラックススペースだといえます。
東京競馬場観光の最後は『ターフィーSHOP』でお土産を買うことが推奨されます。ちなみにターフィーくんとは、JRAのオリジナルマスコットキャラクターです。このお店はターフィーくんグッズはもちろんのこと、ここでしか買えない競馬関連グッズが盛りだくさんです。
旅行客の間では『レーシングサラブレッドサブレ』というお菓子がお土産の定番となっています。
独身同士の東京旅行で、雨の心配がまったくない日であれば、縁結びの神様がいることで有名な今戸神社に行ってみてはいかがでしょうか。東京メトロの浅草駅から徒歩15分でアクセスできます。境内には、招き猫が飾ってあります。
またこの神社が主催する縁結び会には8000人以上もの登録者がいて、これまでにたくさんのカップルを誕生させているそうです。そして今戸神社でお参りしてから人力車に乗って浅草を1周するのが、旅行客の鉄板ルートとなっています。
長時間の降雨が予想される日の東京旅行は、『ポケモンセンターメガトウキョー』に行ってみてはいかがでしょうが。池袋のサンシャインシティ内の専門店街アルパ2階にあります。浜松町にあったポケモンセンタートウキョーが売り場面積を大幅に増やして池袋に移転したのです。
日本最大のポケモン公式ショップで、ポケモングッズのほとんどがこのお店にそろっています。名前の通りまさに“メガ”な店舗なのです。1996年のポケモンブームから20年以上が経過していますが、実はいま若い男女の間でポケモンブームが再燃しているんですよ。
ポケモンセンターメガトウキョーのエントランスを入って、まず目に留まるのがモンスターボールです。常に映像が変わっていて、中から次々とポケモンが登場してきます。入店直後なのに、自分のお気に入りのポケモンが出てくるまでずっと待っていたくなってしまうほどの面白さです。
また店内には至るところにポケモンのキャラクターがいます。角の広いスペースにはメガリザードンYがズドーン飾られていて、天井にはメガリザードンXが吊るされています。そして販売されているものはゲーム関連の商品はもちろん、ぬいぐるみやアパレル商品、お菓子、ステーショナリー、雑貨など、とにかく種類が豊富です。
なかでもメガリザードンYのぬいぐるみは、ポンチョ姿のピカチュウで口が開いているタイプはこの店舗だけの限定なので、この商品を購入するために訪れる旅行客もいるそうですよ。ポケモンの着ぐるみに身をつつんだ従業員が動き始めると、一緒に写真を撮りたい人たちが集まってきて店内は騒然とします。
まれにサンシャイン水族館やナンジャタウンに登場することもあります。
天候が悪くて気温の低い日であれば、東京で体も心も温まるグルメを堪能しましょう。そこで推奨されるお店が北青山にある『fondue house』です。ここはオイル&チーズフォンデュのお店なのですが、アンジャシュの渡部建さんがおすすめしたことがキッカケで話題のスポットになりました。
20種類の野菜と3種類のお肉が食べ放題です。見た目が華やかな珍しい野菜もたくさんあるので、東京旅行の記念写真にぴったりのお店だといえます。
いくつかのおすすめスポットを紹介してきましたが、最初に紹介した東京競馬場に行ってみると、おしゃれな若者がたくさんいて驚かされますよ。「競馬場はオジサンだらけ」という時代ではなくなっているのです。そんな新しい発見があるのも東京旅行の魅力だといえます。
天候ごとのプランを考えて、状況に応じた楽しみ方をするようにしましょう。